早坂七恵さん(第53期卒業生) 内堀美和さん(第54期卒業生)
早坂 七恵さん(第53期卒業生 早稲田大学4年)
私も小学校から高校までの12年間を星美で過ごして参りました。つい1週間前に中高の方で教育実習を終えたばかりです。卒業生として小学校の保護者の方に向けてお話をさせて頂くことになり、何を話そうか迷いましたが、卒業生として、また、生徒とは違った立場で星美を体験することが出来た実習生として私が実感したことをお話したいと思います。
私が実習期間中に印象に残ったことをお話します。実習生16人が校長先生とお話する機会に恵まれました。そのとき校長先生が、私達星美の卒業生でもある実習生に「星美という場所で教育を受けて学んだことは何ですか。」とお聞きになりました。一人一人が答えていくのを私も興味深く聞いていたのですが、結局皆の答えがほぼ一致していたのです。その答えとは、「他人を思いやる心、キリスト教的な道徳観を星美で学び、卒業した今でもその価値観が息づいている。」ということでした。私はこのような皆の答えを聞いたとき、「やはり私達卒業生は同じような思いを共有していた」と感じました。もちろん、在学中にこのようなことを学んでいるという自覚はありませんでした。正直いくら先生方が熱心に教えて下っていても、若い私達には右から左へと通り抜けてしまうことがほとんどでした。だからこそ、卒業した今、星美で学んできたこと、星美で一緒に過ごした仲間、星美の素晴らしさを実感しているのです。
というのも、私達は高校を卒業し、大学に入学したり、社会に出たりと新しい世界へ飛びこんでいきます。そして星美の生徒はそのような場所で大きな違和感にぶち当たります。星美では当たり前のことが、外の世界では当たり前でないことが多いからです。自分では当たり前のことをしているつもりでも、周りからは「どうしてそんなに優しいの?」「そんなことすると、自分が損するよ。」と言われることがあります。こんなとき、星美とのギャップを実感するとともに、星美の良さを再確認します。それが、前述した「他人を思いやる心、キリスト教的な道徳観」という実習生達の答えにつながったのだと思います。
校長先生は、「私は先生方に今は生徒に種を蒔いている時期だと思って下さい、と言っている」とおっしゃっていました。卒業して4年経ち、星美で過ごした日々で自分でも知らないうちに種をまかれ、ようやくその種が花を咲かせようとしているのを実感しています。種が花を咲かせるまでに時間はかかるかも知れません。しかし、星美に入学することで、「他人を思いやる心」「キリスト教的な道徳観」というものが養われ、卒業後にも確実に心に残り続けていくということを皆さんにお約束できます。これからも、どんどん心の花を咲かせる女性が増え続けることをお祈りしています。
内堀 美和さん(第54期卒業生 茨城大学3年)
私は、中学校受験で星美学園に入学し、6年間をこの学校で過ごし、2004年3月に卒業しました。この星美学園で実際に過ごして実感した良さを、皆様に是非お伝え出来ればと思っております。
星美学園の良さは、3つあります。
です。
星美学園に入学して、一番印象的だったことは宗教の授業があったことです。それまで宗教に触れたことがなかった私ですが、この授業を通して視野が広がりました。人を思いやることや誰も見ていなくても心配りをすることの大切さを改めて実感し、それと同時に自己を確立することができました。小学校までは人を思いやることが大切であるとは知っていましたが、なかなか実行に移すことはできませんでした。
しかし、星美学園では授業の中でそのようなことを教えるだけでなく、日々の生活の中でもその教えを実行しています。毎日、私たちは苦しんでいる人のために祈り、教室や階段にきれいな花が生けてあるのを見ていました。そのような環境に恵まれ、思春期を過ごすことができたことはとても幸せだと思います。
この整った環境については、この後の学校見学でお分かりになると思いますが、教室や階段にお花やマリア像などが飾ってあることと、清掃がゆきとどいていることが特徴です。これは、どんな時も私たちの心を和ませ、そして勇気付けてくれるものでした。お花はシスター、先生そして委員の生徒が活けています。
またトイレの清掃は私たち生徒にも割り当てられています。当初はなぜトイレの清掃をするのかなあと思いましたが、自ら清掃をすることできれいに使うことを覚えました。これは繰り返しになりますが、人を思いやること、誰も見ていなくても心配りをするという精神にのっとっているのだと思います。
2つ目の、シスターや先生方の配慮については、例をあげてお話したいと思います。私が星美学園に入ることを決めたのは、入学試験のときでした。配布された問題用紙が私のところで余ったので、試験監督の先生にお返しました。先生は微笑みながら、どうもありがとうと仰ってくださいました。その時、私はとても幸せな気持ちになり、他の学校とは違うなあ、合格したらこの学校に来たいと思いました。今になって思うと、それが初めて星美学園の温かさを実感した時でした。
入学すると合唱コンクール、球技大会、運動会、マラソン大会などクラス対抗で順位を競う行事がありました。中学の頃の私たちの学年は、どういうわけかなかなか良い成績を収められず、いつも悔しい思いをしていましたが、担任の先生が「よく頑張ったね、また次にがんばろう」といって皆にジュースを配ってくださったことが良くありました。
私は、先生に認められたことを嬉しく思い、皆で頑張ったことを誇りに思いました。これらの行事は、生徒の団結だけではなく、先生の支えがあったからこそ成功したのではないかと思います。
5月には聖母祭があり、先生、生徒、保護者全員がカーネーションを持ち、世界の平和と感謝の祈りをささげます。また、そのカーネーションは地域でお世話になっている方々に配ります。私はこの日とても敬虔な気持ちになり、生まれてきたことに感謝するようになりました。
また、中学3年の2月の学習発表会(現:研究発表会)のときのことでした。
私は人工甘味料について研究したことを発表しました。準備をかなり前からしていたにもかかわらず、発表原稿が前日夜まで仕上がりませんでした。その時、担当していただいた先生は体調を崩し、かぜをこじらしていたにもかかわらず夜遅くまで指導していただき、その上、原稿のワープロ打ちを手伝ってくださいました。そのお陰で当日の発表を無事済ませることができたことは今でも感謝しています。
次は高校3年生の時の合唱コンクールのことです。私たちのクラスの自由曲は、『木琴』という第2次世界大戦の空襲で妹を亡くした合唱曲を歌ったのですが、練習のときも、本番のときも担任の先生が密かに涙ぐんでいたことを伝え聞きました。このときも惜しくも優勝は逃したのですが、先生と生徒が一体となって行事に取り組んでいけることの幸せを今でも思い出します。
進学する中学校を選ぶ時に、一般に偏差値や大学の進学率が気になるところですが、私の大学進学の際にはそれらはなんの意味もありませんでした。
自分の進路を決める準備は、中学生から始まり、自分が希望する職業に携わっている人のところに話を伺いに行ったり、担任の先生が個人面談を高校3年生まで行ってくださいました。
大学受験の準備には、進学補習合宿や朝の7時30分からの補習、試験休みの補習を随時行っていただきました。
日ごろの授業でもきちんと準備された資料をもとに行われているのですが、さらにこれらの合宿や補習でもプリントや資料を用意していただいたことにより、センター試験の準備が無理なくできました。
また大学受験の中に小論文の試験があるのですが、高校3年の夏休みから国立大学の2次試験直前まで添削をしていただきました。このことは大きな自信になり、私が受験した大学では問題形式が前年度と大きく変わったにも関わらず冷静に取り組むことができました。
無事合格して、先生に電話で報告をすると自分のことのように全身で喜んでくださり、わたしもさらにうれしくなりました。
これらのことはいかに先生方が生徒を思い、寄り添った教育を実践されているかという証であると思います。星美学園の先生方は勉強に対する“やる気と努力”を十分にサポートしてくださったということを卒業した今、感じています。
星美学園の特徴として3つめに挙げられることは、少人数制であることです。そのため、学年の全員が友達と思えるほど仲が良いです。その中でも私は親友と呼べるような友人に出会うことができました。その友人とはお互いに悩みを打ち明け、慰めあったりアドバイスをしたりしました。特に、大学の推薦入試で不合格になったとき、私がそのことをやっと伝えると、一瞬気まずそうな顔をしたけれども、力強く「一般入試で受かれば同じよ!」と励ましてくれました。私はそのことでとても勇気付けられ、かけがえのない友達を持つ事ができたことを嬉しく思いました。この友人とは今でもメール交換していますし、他の友人とも時々手紙で近況報告をしています。
さらに少人数制の良さは、生徒一人一人のことをほとんどの先生が把握していることだと思います。ですから、良いことをすると思ってもみなかった先生から褒められ、驚きを含め嬉しく思ったことが幾度となくありました。
現在、私は大学で中等教育教師論という授業を受け、改めて外から星美学園を見たとき、この学校の教育が非常に行き届いていたことに気がつきました。今、あるべき教師像や学校像として掲げられていることは、
などで、これらは、今の学校に欠けている箇所だ、ということです。
先ほど私が、学校行事や学習を通しての様子をお話したところですが、今の学校に欠けている箇所の全てが、星美学園の日ごろの生活の中の随所にちりばめられていることをお気づきでしょうか。
この担当教授は崩壊した学校をいくつも建て直した教員でもあります。また、『学校蘇生法』という著書を出されています。つまり、星美学園は建て直しに必要なこれらの配慮されるべき環境を教育の中にすでに組み込んでいるのだということがおわかりいただければ幸いです。
そして「強制」より「共生」を、「教育」より「共育」を、ということが大切だということです。これは、星美学園の「共に喜び、共に生きる」というスローガンと同じことであると言えます。
卒業した今、私はこの星美学園で過ごせたことに誇りと喜びを感じています。そして、星美学園の良さを皆さんにお伝えできることを嬉しく思います。
ただ、学校案内では星美学園の偏差値に少々の疑問を持っています。入学した後のテストで、この偏差値を優に超えている生徒が非常に多いことが明確になるからです。卒業生の私からするともう少し、学校が外にアピールしてみてもいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
是非、一度学校へ足をお運びいただき、学校案内の偏差値だけでは見えない「本当の星美学園」をご覧になってください。そして、皆さんがこの学園で実りある学校生活を過ごされることをお祈りしております。
相澤 早帆さん(第58期卒業生 日本女子大学1年)
はじめまして。相澤 早帆です。
今年の春卒業し、今は日本女子大学文学部英文学科に通っています。
本日は私が所属していた吹奏楽部などの活動や経験を中心に星美学園の生徒として過ごした夏休みについて、話させていただきたいと思います。人前で話すことに慣れていないためお聞き苦しい点もあるかと思いますがよろしくおねがいいたします。
私は星美学園中高で計6回の夏休みを経験しましたが、中学と高校では過ごし方が大きく違いました。中学の頃は、とにかくクラブ活動に専念していました。私が中学生の時は吹奏楽部はコンクール出場はしていなかったため、他のクラブの活動期間と同様に、7月の後半、8月の合宿、8月の後半に活動し、星美彩や運動会のマーチ演奏に向けて練習していました。中学3年の時から、山中湖である合同合宿ではなく、新潟に吹奏楽部だけの単独合宿になりました。新潟の合宿先には合奏練習が出来る音楽ホールが付いていたり、宿の方も音楽好きで私たちを応援してくださったり、4日間いろいろな面で私たちの生活をサポートしてくださいました。ほとんど毎日部活の友人と、一緒に練習し、様々なことを喋ったりし、夏を迎える度に友情が深まっていきました。
どの夏も私の大切な思い出で、卒業した今でも友人と懐かしく思い出すことがあります。良い意味でも悪い意味でも、友人たちと過ごす部活動だけが大切な3年間でした。
高校に入り、部活の中でも後輩を教えたり部活動を引っ張っていく立場となりました。周りを見たり、自分のためではなくほかの人のために働くという力を育ててくれたと思っています。実際、中学生の時より断然忙しくなりました。吹奏楽部には、いろいろな役職があるのですが、私は部長をやらせていただきました。仕事も多く、みんなをまとめていかなければいけないと悩んだりもしました。また部長の他に、舞台構成という星美彩・定期演奏会等の演出に関る仕事もさせていただいてたのですが、部長との掛け持ちはすごく大変で、自分の楽器の練習時間を見つけるのにも苦労しました。友人や両親、先生方が様々な形で自分たちを支えていてくれたことに、中学生のときより敏感になったと思います。いつも周囲の人に感謝する、ということを心に留めておくようにしていたことをおぼえています。
また、高校生になってからは夏は勉強との両立も考えるようになりました。これは、吹奏楽部の特徴でもあると思いますが、基本的にクラブ活動は高校2年の時に引退し、高3の時は実質的な活動はありません。しかし、吹奏楽部では夏のコンクールまで希望者は部活動が続きます。私は、高校3年の夏休みまで塾などには通ってなかったので、高1、2の時は学校の宿題や、分からないことがあったら学校の先生に聞くという形で勉強していました。高3の時は、部活の練習の合間に勉強していました。部活の疲れで思うように勉強がはかどらないときもありましたが、高3時の部活は私を成長させてくれたと思います。部活を通して、最後まで諦めないことと、時間をうまく使うこと、そして、自分が大変なときこそ周りをきちんと見ることを学びました。
けれど、吹奏楽部で一番学んだことは、周囲のかたがたへの感謝の気持ちです。私たちの部活は、人数も多いし、練習場所として様々な教室や体育館をお借りします。いつも快く貸してくださっていた先生方や、どんなときでも応援してくれた両親や友人たちに感謝の気持ちを忘れないことがどれほど大切かということを知れたのは、今の大学生活にも生きていると思います。
今大学では英文学科で語学や、英語文学の読み方・研究のしかたなどを学んでいます。思ったことをきちんと自分の言葉で伝えたり表現することは、音楽に少し似ている気がして、失敗することもありますがどの授業も楽しく学んでいます。
部活で得た友人や先輩・後輩との絆や、自分を成長させてくれたたくさんの思い出は、今もそしてこれから先も私の宝物だと思います。