
星美百人一首
平成16年度星美百人一首
- 成績と家計簿見ては目が光る 母の姿は狼みたい
- 運動会カメラをかまえて待っている 母から逃げたい私の本心
- だんだんと冬が近づき紅葉が 冷たい風と飛んでゆきけり
- 空青しみんな笑顔があふれてる 今年の秋はあたたかき秋かな
- 鳥たちが私の青空飛びまわる 大きな羽がひときわ目立つ
- ひらひらと真紅のもみじ降り落ちて 心にともるあたたかさかな
- 雲の中隠るる月に闇の海 のみこまれゆく白しぶきかな
- 手をのばしつつみ感じる冷たさに わたぼうしかなすいこまれゆく
- 手作りのカボチャプリンを前にして 心も躍るハロウィンの夜
- りんりんときんもくせいが香る音 白息交じり心震わす
- 寒空に地の揺れ恐る新潟の 人々案じ祈りよ届け
- 授業中窓からふわりと風運ぶ 落ち葉をたいた秋のにおい
- 夕日射しとぼとぼ旅立つ赤とんぼ 空にまぎれて真っ赤な秋色
- 教室のはしに咲く花コスモスは 秋の代表心咲く花
- 長雨がようやく晴れて仰ぐ空水を ふくみてのびゆくこころ
- 木枯らしに桜咲く日を待ちあぐね 舞う白雪を追うすずめかな
- 桜咲き 気持ち新たに始めよう 自分の夢も咲かせるために
- たんぽぽが線路の下でのぞいてる 真っ青な空にあたたかい風
- 蒼い空白んだ雲が浮き沈み 今日も一人で空を見上げる
- 夕方の窓いっぱいの淡い空 見ている間に闇が染めゆく
- 風が吹き紅葉舞いては散りゆくも 地に与えし力となりゆく
- 伸びる影独りぼっちの悲しみを 二人で分けて丁度いい
- 夕暮れに光る宝石赤蜻蛉 万華鏡の羽きらきらまわる
- キャンドルにあかりをうつす聖夜かな 淡いともしび笑顔の星降り
- 灯し火が辺り一面輝かす 新しい一歩歩んでいこう
- 雪だるま転がり増えて育ってく 脂肪のたまる冬休み
- 人は皆冬は寒すぎと言うけれど この寒さも冬らしくていい
- ほほなでる冷たい風の便りには もう春からのたよりが来てる
- 師団坂十一年通ったこの道は 思い出の道これからの道
- 「ごめんね」の一言いえず部屋戻り 一人静かに外眺める
- 生きていて目にしたものが全てなら いろんなものを見ればいいよね
- 嫌なこと悲しいことは捨ててから 心に詰めよう楽しいことを
- 授業中誘惑された眠い自分 応援している隠れた自分
- 「またやせた」笑顔でそう言う母だけど 嫌でも分かる仕事のつらさ
- ふきつける冷たい風に目をつむる そんな私を見てるタンポポ
- 窓の外下から上へふわふわと 虹色の玉空へとけゆく
- 君の目に映し出されるトラックは 汗と涙の光輝を放つ
- くやしくてこらえることはしないから とまらないでよ涙の勲章
- 秋風がさわやかにおす坂道で ペダルも軽く心も軽く
- 雪降ってかじかんだ手をあたためて 傘を持つ手をそそくさかえる
- 冬の空見上げて想う友の顔 澄んだ青さによく似た優しさ
- コロコロと喜怒哀楽を見せる君 どうかそのまま変わらないでいて
- 暗い中 駅に向かって歩く道 そんなことでもなぜか楽しい
- たんぽぽのわたげのように飛んでいけ 私の思い出風にのせて
- 黒板を消すことだってもう最後 もっとまじめにやるべきでした
- パラパラと砂時計みたいに落ちていく チョークの砂がせつなさを増す
- 高校の勉強すると見えてくる 新しい世界の難しさ
- ゆれうごく心をどこかにおいてきた 本当の自分見つけぬままに
- 星輝く 夜空を見上げ 考える 未来のこと みんなの笑顔
- 自分だけの生きる価値を見つけたい これから先を生きるために
- 初日の出去年の闇を消し去って 希望の光地へ降り注ぐ
- 年賀状端に書かれた一言が 私の胸に希望を作る
- 寒い風見上げた空に凧が舞う 糸を持つ手に新年の風
- 成人式ニュースに映る若者を見て 「本当の大人って?」とふと思う
- 春風の奏でる歌を録っておける カセットテープがあればいいのに
- ほんのりと柚の花の香るとき 初恋の日に時代戻り行く
- 「ああ冷たい。」ポロリと落としたかき氷 蟻と一緒に夏を楽しむ
- 山中湖パシャパシャとあがる水飛沫 ふと思い出す宿題のこと
- 隅田川舟通り行く後の波荒く 揺らいで見える大きな花火
- 人去ってしんと静まる会場の 後に残れる提灯の灯り
- 賑やかな大漁祭のその夜に 久しい友と見る釧路川かな
- 明日には良いことあると言い聞かせ 自分を励まし今夜だけ泣く
- 校庭を歯を食いしばり全力で 駆け抜けた空は高く澄んでいた
- 黄金の絨毯現る並木道 もうすぐ冬と寂しく思う
- 凛とした空気がつくる星空に 問ういつ訪れるのか世界の平和は
- 紅白の氷川きよしに思うこと 「すごい迫力!男だったんだ!」
- 道端に咲いた草花見つけた時 生きるということ感じる瞬間
- 大好きな仲間と共に演奏し 心をつなぐ音楽つくる
- 日々の中笑顔忘れてしまう時 どうか私に笑って欲しい
- 通学は朝がはやくて大変だ だけど部活やる気がでるよ
- 暮れなずむ街角ずっと見ていると やさしくなれる各駅停車
- 疲れてね何にもしたくなくっても 疲れ吹っ飛ぶ友の笑顔
- 答案の空欄見つめ焦り出す 時計の針がやけに早足
- 木漏れ日が窓にそそぐ夕焼けの 何だか切ない放課後の部室
- 秋になり冬の服に衣がえ まわりの木々も衣裳がえ
- 一日を過ごすたびに問いかける 未来の自分の設計図
- 日本の冬ソナ効果は絶大だ ヨン様笑えば景気は上昇
- なにげない日常生活困難に ライフラインの大切さ知る
- さようなら昨日の自分別れ告げ 一歩踏み出す元日の朝
- つもる雪幸せ探す心には 雪と同じく想いがつのる
- しゃっくりを百まで数えて1,2,3… 数え忘れてしゃっくり止まる
- 寒い日に部屋に差し込む陽のひかり 暖を求めて窓に集まる
- 庭にまく一雫の水ですら 光を受けて虹をばらまく
- 教室に響いた小鳥のおしゃべりは 気づけば空の高くへ消えた
- 今までは私もあそこにいたんだなぁ 空から聴こえる楽器の音色
- 遥かなるスタートラインに胸躍る 羽を広げて我がある場所へ
- 澄みわたる雲一つない青空は 暖かそうでどこか冷たい
- 農婦らの被る帽子の花模様 高き空に咲き誇りけり
- 駆け巡る思いとともに現実も 変えて見せると思う雨の日
- 今日もまた当たり前のひとことが 家族の心をあたたかくする
- ぐらついた吊り橋だって潔く 心を掴み私は渡る
- 放課後の扉開け見る教室に 過ぎ去りし日々思いしのばる
- テレビ欄とばして新聞読んだ時 少し賢くなった気になる
- 散らかった狭い部屋の網戸から 隣家の香ばしい胡麻油の匂い
- 伝えたいたった一言言えなくて 今まで何度後悔したか
- おめでとう告げるあなたは泣き笑い 優しさしみる肉まんパーティ
- 駅を出て夜の黒さの中に入る 仰ぎ見れば星の瞬く
- 寂しさが押し寄せてくる寒い日に おくられてくる温かな文字
- いつもより速度落として歩く道 初めて気づくちいさな原っぱ
- 口にした言葉は心とウラハラで 人を傷つけ我をも責める