| 星美学園では毎年中学1年生から高校3年生まで在校生全員が作った短歌の中から100首を選び、『星美百人一首』として発表しています。 |
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| 団扇持ち母が結んだ浴衣着てせみに誘われお祭りに行く |
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| くつひもを結ぼうとしてかがんだ背ひらり落ち葉のベッドに変わる |
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| 気づかれぬところで一人咲いている黄色のよろこびいっぱい広げ |
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| 赤とんぼ夕空飛んで消えていくまだ見ぬ場所にたどりつくため |
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| たんぽぽのわたげのようにあふれてる勇気と希望をこの手につかんで |
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| ランニング苦しい時もあるけれどいつでも空には神様がいる |
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| 原っぱで小さなあの子何してる遊べよ遊べたんぽぽの群れ |
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| 迫り来る始業式と提出日ゴールの見えない海を泳ぐ |
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| 曾祖母の足の代わりに車ひき二人っきりの大冒険へ |
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| 庭の梅小さなつぼみ見つけたら寒さを忘れ手袋はずす |
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| 本当はいつも一緒のドン・ボスコ早く会いたい心の友達 |
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| ひとすじの冬の夜空の流れ星思わず祈る兄の合格 |
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| 青空が入道雲にかくれてるあつい夏からのがれるように |
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| 桃の花冬か春かと迷ってる少しずつでも色づいていく |
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| 沈丁花今か今かと待ち侘びる春風たちが起こしに来るのを |
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| あきないね毎日同じ通学路景色はいつも同じじゃないから |
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| いってきます 何百回のこの言葉 今日だけ特別 私のママとの合言葉 |
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| テストの日チャイムが鳴って始まるよ なぜか私の手はすぐ止まる |
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| だれもいない私の横をぬかしてく フライングした夏色の風 |
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| ぎらぎらとひかるあいつをうらみつつ まけじとわたしはしりつづける |
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| 花火見て ドンドン響く胸の奥 来年もまた絶対聞こう |
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| 運動会 星美彩にクリスマス 最大イベント振替休日 |
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| 通学路 ぽつんと二つの青い花 風で奏でる小さな音楽 |
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| 勉強の途中で襲う眠りの魔 机の上で戦争だ |
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| 背後から迫る不安に怯えた時 心の奥に響く言霊 |
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| もう五十 映画割引楽しみだ 父が言うたび母はほほえむ |
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| 澄んだ空 空気も変わり山染まる 深まり行く秋 肌で感じる |
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| その花はみかんの皮の芸術です だから母さんこたつにのせとこ |
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| みかん食べ窓の外をながめると冬でもひっしで燃えてるみかん |
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| お正月 バイクの音で起こされてポストに向かい走り始める |
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| こんにちは お元気ですか さようなら ご長寿すぎる人へのあいさつ |
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| 川の面にゆらりゆらりと月流れふわりふわりとうさぎうたたね |
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| (東洋大学現代学生百人一首入選作) |
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| 庭先に 春の便りが届いたよ 紫色のスミレ一輪 |
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| 四年後のワールドカップそのころは 私もゴール決めているかな? |
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| 心拍数 いきなり上がる通知表 次はしっかり上へ行きたい |
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| 暑い中ベラベラしゃべるリピーター 頭ぐるぐる進まぬ解答 |
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| どうしよう 宿題進まず伸びる手は テレビのリモコン母に見つかり |
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| 伝えたいその気持ちこそが大事だと学べてよかったホームステイで |
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| 消えないで 小さな明かりパチパチと 線香花火思いをのせて |
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| 父仕事 姉は勉強 母は家事 私はゴロ寝 母に怒鳴られ |
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| 四時間目チャイムが鳴るまであと十分 腹と時間との戦いだ |
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| 人妬む暇あるならば努力せよ 胸突かれたのは私だけかな |
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| 一人より誰かと一緒あたたかい 忘れるくらい冬の寒さも |
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| 「ありがとう」なかなか言えぬその言葉 ひそかに伝える初夢の中 |
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| お正月 お年玉をもらえるよ いつか私が誰かにあげなきゃ |
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| 新春の箱根路かけるランナーの 汗がにじんだたすきの熱さ |
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| 三年間あっという間に過ぎてゆく 大切にしたい一日一日 |
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| 中学校 つらいこともあったけど そのたび感じる家族の愛情 |
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| 年が明け 決意も新た高校へ 十五の春を迎えた私 |
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| 気晴らしに散歩してみてふと思う 上にも下にも鮮やかな赤 |
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| 百日紅緋色の花は鮮やかに 青空に舞う秋も近し |
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| 扇風機スイッチ付けたら熱風が……結局エアコン白熊ごめん |
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| 冬空の広くて青いキャンバスに自由に描く白い鳥たち |
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| さくら花散るか散らぬか心配す 四月分のウエザーニュース |
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| 高校生表情変わった友人に焦りを感じて走り始める |
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| 落葉樹紅く色づき誇らしげ眺める私気分もこうよう |
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| サザンカが花咲くころに雪が降り白い景色に赤い情熱 |
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| もうすぐで卒業していく先輩に感謝込め吹く卒業写真 |
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| まだ幼き桜のつぼみ膨らみて少女の如き春の幕開け |
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| 桜の木甘い香りはもうしない 甘くないのは木だけじゃないな |
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| 北風が暗闇の中臆するなと言うかのように背中を押した |
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| 桜散り道に広がる花びらがピンクに染める愛犬の鼻 |
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| 頬の色赤くなるのはなんでだろ 寒いからかな いや君のせい |
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| 不本意に扇風機だけのエコな夏 壊れたエアコン修理は九月 |
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| 春来たね道の木々たちささやいた もうすぐ夏よ私ささやく |
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| 幼き日母を優しく引いた祖母 今はその手を母が包む |
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| たんぽぽは広い地球の風に乗り 川は穏やかに時を旅する |
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| たくさんの人と家族に見守られ青い空へと 我祖父はゆく |
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| 足早にめぐりめぐる季節たち 小さな抵抗立ち止まってみる |
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| 弟の肩に合わない学ランがなぜか私をなぐさめる |
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| 上を向き大きな空が開ければ明日はきっとそこまで来てる |
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| 与えられ浪費している気づかいを秋には返せる人になりたい |
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| ぽたぽたと落ちる汗はもしかして地球の涙…と思ってみたり |
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| 突き刺さる日差しに負けじと前を向く 坂を上がるは我が青春 |
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| みんなにはさびしい季節と言われてる秋はみんなに優しいのに |
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| 来年の今頃どうしているのかと重い心を落ち葉に預ける |
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| もみじ葉が浮いては消える神田川 一足遅い秋が来たらし |
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| 紅白でトイレの神様聞いてたら瞳うるんだ我が祖父がいた |
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| 初詣 十円玉で十願い そんなに無理と神様が言う |
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| ゆっくりと静かに過ぎた正月は嵐の前の高2の正月 |
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| 前に立ち何かを隠す親の背はいつも私をかばってたのかな |
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| お茶の間でテレビと議論する祖父が総理大臣になればいいのに |
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| あと何日数えるその手がふと止まる何度やっても曲がらぬ小指 |
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| (与謝野晶子短歌文学賞入選作) |
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| 教会に心を沈め祈るとき歴史の深さに取り込まれゆく |
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| 殉教の重さを語る西坂を一歩一歩踏み締め歩く |
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| 被爆談を聞いて頭に浮かぶのは離れて暮らすヒロシマの祖父 |
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| こんなにもたくさんの人が消えていったたった一つの原爆により |
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| 畳二畳とても小さくあるけれどそこに家族の温もりがある |
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| 知らぬ間に目線の先に君がいる追ってる私追われてる君 |
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| 新校舎窓から覗く桃色に蕾の頃の別れを重ねる |
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| 夏空をしばし仰いで変わりゆく雲の流れに人生を見る |
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| みんなと過ごした教室に静けき大人の階段皆との別れ |
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| 友達と一緒に学んだ毎日が全てこれから思い出になる |
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| 今を生き共に過ごした仲間たち信じていたいまた会えること |
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| 諦めず六年ずっと耐えて来てやっと光った二〇一〇年 |
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| 人はなぜ答えばかりを求めるの 未知なる世界の希望を無視して |
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| 原爆の土地や話に思いはせ 強く望むは「普通であること」 |
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| 塾帰り 自転車で夜道走りぬけ 見上げた空に変わらぬ星 |
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| 様々な教会めぐりもの思う 弾圧の惨さ信仰の強さ |
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| たばこ税もっと値上がりして欲しいそしたらきっと父も長生き |
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