グローバル社会への貢献の仕方は様々あります。海外で働くことはもちろん、日本にいても海外の情勢や起きている問題に関心を持ち、自分自身で正しく認識し、自分の考えを持ち、自分のできることを行うことも国際貢献です。身近な社会だけでなく、世界に目を向け、「世の中」「他者」のために貢献することに喜びを感じる女性を育成していきます。
集団行動を通して友人との関わりを深め、自主性(シェアド・リーダーシップ)を培う
各国の歴史・文化を学び、各国で起きている問題について考える
姉妹校生徒との交流を通して視野を広げる
高校1年次には週に1回「国際」という授業を行っています。こちらは授業の中での取り組みのひとつ。グループワークを通して自分を知るところから始めます。
渡航先では、予め決められたテーマでディスカッションやプレゼンテーションを行います。そのため、講義を聞いて必要な知識を習得したり、訪問国の歴史や社会問題などについてのレポートを作成したりとしっかり事前学習を行います。また、ALTの先生の力を借りながら英語で原稿を書いたり、スピーチの練習をしたりと準備を進めていきます。
高校1年次に実施。訪問国*にはそれぞれ本校の姉妹校があり、一緒に授業を受けたり、ホームステイをしたりと交流をします。訪問国ごとにテーマが設定されており、生徒たちにとっては国際問題に目を向けるきっかけとなります。
*2018年度実績 香港・韓国・フィリピン
フィリピンに興味を持ったのは部活の先輩に勧められたことがきっかけでした。事前学習で、「フィリピンの貧富の格差」また「女性の社会進出」について調べていくうちに、現地の子どもたちと交流をしたい、日本との違いなどもっと深く知りたいという気持ちが高まってきました。フィリピンでの経験で印象深いのはドン・ボスコスクール(日曜学校)での子どもたちとの交流です。日本の昔遊びをしたり、おやつを一緒に食べたりする時間は楽しく、アットホームな関係が築かれていてとても温かい気持ちになりました。この研修を通して、言語が違っても人は通じ合えるということ、また、日本はとても恵まれているということを学びました。言語力だけでなく心も磨き、夢に向かって努力していきたいと思います。
国際プログラムを通して、世界には様々な状況の中で生きている人、自分とは異なる価値観を持っている人がいるということを肌で感じて欲しいと思っています。同じドン・ボスコの教えが生きる学校の生徒との交流を通して、国は違っても同じ精神が宿っていることを実感できるのは、世界に姉妹校がある星美学園ならでは。帰国後の生徒の様子からは、世界の諸問題に対する意識の向上はもちろん、他学年の相手に対しても個を理解しようとする姿勢が見えることも多く、その成長にはいつも驚かされます。英語が話せることだけを目的とせず、総合的な国際性を身につけてみませんか?
佐藤 寛子先生