先週行われた高校1年生の校内オリエンテーションの様子をご紹介します。
例年は宿泊行事として行われているこの行事も、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、今年度は校内で行われました。
最初のプログラムである「校長先生からのお話」。
例年は普通に校長先生からのお話を聞く時間だったのですが、今年度からはPBL(課題解決)型授業を意識したものとなり、校長先生は生徒達に「なぜ学ぶのか?」という根源的な問いを投げかけるところからスタートしました。
感染対策を講じた上で、グループで話し合い、「視野を広げるため」「多くの人と協働するには、幅広い知識が必要」などの意見が聞かれました。
また、オリエンテーションの目的の1つである、「他者を理解する」を意識したプログラムとして、ペアで自己紹介を行った後で、「自分のパートナーをクラスに紹介する」時間を設け、クラスの絆を深める良いきっかけとすることができました。
この日の最後のプログラムは、「サバイバル:砂漠での遭難」。
手元にある12のアイテム(水・塩・鏡・紅白のパラシュートなど)を、砂漠という極限状態を生き延びるという観点に立って、重要度順に並べていくというワークに取り組みました。
最後にグループの意見として、上位3つを理由と共に発表してもらいましたが、どの意見も理に適っていて、楽しみながらも真剣に話を聞く生徒の姿が見られました。
「解なき問い」や「解が複数ある問い」に粘り強く向き合うことの大切さを体感できた1日でした。
2日めの午前中は、高校生として進路模索をしていくにあたり、必要な情報や参考になる情報についてのお話がありました。
過年度の高校3年生がどのような進路をどのように目指したのか、大学受験の種類(推薦・一般等)、大学の学部学科についてなど、入学式を終えたばかりの生徒たちにとっては難しい話も含まれていたものの、皆真剣そのもの。積極的にメモを取りながら聞き入っていました。
午後は外部講師をお招きし、「これからの学びと職業がどのように関連しているか」や「高校生として身につけて欲しい力」についてご講演いただきました。
10年後の未来を想像しながら、頭の中でアクティブに思考する生徒達。練成会と、このオリエンテーションで得た気づきを、今後の学校生活で存分に活かしてくれることを期待しています!